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パヴェル・バレフPavel Baleff

指揮

Profile







パヴェル・バレフが指揮するバーデン・バーデン・フィルハーモニー管弦楽団を

よく聴く機会があったのだが、彼がこのオーケストラと築きあげた作品のクオリティー

に大変感銘を受けた。


(2011年7月ピエール・ブーレーズ)

 

 







 

1970年、ブルガリア生まれ。

1988年には早くも指揮者としてデビューを果たし、 優れた若手の演奏家としてブルガリアの放送賞を受賞し、ブルガリアのオーケストラとともに ラジオとテレビ番組の録音をプロデュースした。 1995年よりドイツ音楽連盟の指揮者として仲間入りし、1996年にはカール・マリア・フォン・ウェーバー国際コンクールで1位を獲得、ミュンヘン放響と宮殿内のヘラクレスホールにて優勝者コンサートを行う。 1999年にはドイツ・ワイマールにて、カラヤン財団による音楽学校の指揮者コンクールで優勝。 同年9月にはロストック歌劇場の首席指揮者に任命され、2000年にはシーズンを通して音楽監督を務めた。 2002年からはハレ歌劇場にて副音楽監督を務めているほか、 2003年にはドイツの名指揮者バド・ホンブルグの指揮者賞を獲得している。 2007年1月からはバーデン・バーデン・フィルの常任指揮者を勤めており、 カール・フレッシュ国際アカデミーの芸術監督でもある。  

 

これまでにハノーファー国立オペラ、ベルリンのコーミッシェ・オーパー、ドレスデンのザクセン州立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場(共演:ゲヴァントハウス管)、ボリショイ劇場などいくつかの国際的な会場に頻繁に客演指揮者として招かれており、 その他ソフィアにてニュルンベルクの指輪を上演(2010-2012)、 またチューリッヒ歌劇場にて「ランメルモールのルチア」(2012)、「白鳥の湖」(2012)、「ロメオとジュリエット」(2013)、「レオンスとレーナ」(2015)なども多数指揮している。  

バレフは「薔薇の騎士」にてブレーメン劇場にもデビューを果たし、 ケルンWDR響、ミュンヘン放響、ワイマール国立劇場、ブルガリア国立放響をはじめ ドイツやポーランド、ハンガリー、オーストリア、ロシア、ブルガリア、イタリア、フランス、そしてデンマーク、アメリカ合州国など各地で50以上ものオーケストラと共演を重ねている。  

また、エディタ・グルベローヴァ、ディアナ・ダムラウ、クラシミラ・ストヤノヴァ、 トーマス・ハンプソン、ヴェッセリーナ・カサロヴァ、ラーモン・ヴァルガス、ピョートル・ベチャワ、ルカ・ピサローニ、そしてアンナ・ネトレプコなど世界的に著名な歌手たちとも多数共演を果たしている。

 

 

2014~2016年のシーズンでは「レオンスとレーナ」「ロミオとジュリエット」「白鳥の湖」 をチューリッヒ歌劇場にて指揮したほか、モンペリエ歌劇場にてオペラ「青ひげ公の城」(共演:モンペリエ国立響)を指揮、またバレエ作品をハンブルクの歌劇場にて上演、 そしてカンヌ管、サンクトペテルブルク国立響、北オランダ管、ブラティスラヴァのスロヴァキア国立響、ザルツブルグ・モーツァルテウム管、ムジークコレギウム・ヴィンタトゥーア(スイス)なども多数指揮している。  

 

2016年にはウィーン州立歌劇場に「愛の妙薬」を指揮してデビュー、 またチューリッヒ歌劇場ではラヴェルのオペラの「スペインの時」「子供と魔法」の 初演を指揮。また「ロミオとジュリエット」をシュトゥットガルト州立歌劇場にて指揮。 チューリッヒ歌劇場では2018年~20年にかけて3つの新しいプロジェクトも進行しており、 2017年ディアナ・ダムラウとともにアジアツアーを、また2018年にはトーマス・ハンプソンとヨーロッパツアーを行なっている。 2020年にはウィーン国立歌劇場へ再び客演が決まっている。

 

 

「Genuin」や「Bella Musica」、そして「Orfeo」などからビュルテンブルグ・フィルハーモニー管、ハイルブロン・ビュルテンブルグ室内管、バーデン=バーデン・フィル、ミュンヘン放響との共演CDもリリース。 2012年には国際的なクラシック音楽賞を受賞しており、 同年、また2014年、2017年とドイツ・レコード批評賞をクラッシミラ・ストヤノヴァ、ミュンヘン放響とともに受賞。 ドイツ連邦大統領のためのクリスマスコンサートにて、 名手アンネ・ゾフィー・ムターとも共演を果たした(2013年12月/ TV Channel ZDF)。