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CDができるまで その3~いよいよ録音~

2023-02-09 18:01:00

今年、ピアニストの村田理夏子が初のソロCDをリリースします!
これまで、フランスを代表する巨匠、パスカル・ドゥヴァイヨンとのデュオで3枚のCDをリリースし、レコード芸術≪特選盤≫に選ばれる等、好評を博してきた村田理夏子。発売に向けて、CDができるまでの様子を少しずつご紹介していきます。

CDができるまで その3~いよいよ録音~


ひとことでいうと
人生で強烈に印象に残る3日間となりました。パスカルにも、前からチラッと言われていた
「CD録音では、いつでも、どこからでも、同じ状態で演奏できるようにしておく必要がある」
という言葉。身に染みました。
同じ状態、というのは、何回でも機械のように同じ演奏をできる、という意味ではない。
毎回演奏は異なっていて良いが、「同じ種類のエネルギーを持って」途中からでも表現できないといけない。
そういえば役者さんと同じですね。出来上がった映画を、私たちは、その世界に引き込まれて感動しながら見ている。一連の人生や、一連の出来事、恋愛など描くものは様々。
でもその背後で、実は何度も部分、部分をパズルピースのように撮り直しながら、役者さんは、その場で一瞬にしてその役、その気持ちに入り込んで撮っていたわけです。
パスカルにそれを伝えると、
「そう、それがプロの技ということ」
だと。
それは感情表現には限らず、光のある音、神秘的な音、暗い音、深い音、そういった音質一つにしても同じで、
録音では、求められた時に、それまでと同じ集中度、同じエネルギーを瞬間的に集約して音作りに専念しないといけない。
そんな必死の3日間は様々な方に支えてもらい、頭が上がりません。


録音技師さん:とにかく私ができる限り自分のリズムでできるよう、何も口出しせず、録音機材を置いたバックステージで黙々と仕事をしてくださっていた。
何を尋ねても「村田さんの好きなように」と答えてくださるのが印象的。演奏家の心理状態を知り尽くしているプロだと感じました。

調律師さん:録音以前から強い責任感で丁寧に楽器を準備してくださった上、当日も3日間つきっきり。楽屋裏でずっと待機して、隙間を見てはピアノの状態をチェックしたり、わがままな要望に合わせて、適時に調整してくださったり。
楽器は自分の体の一部のように操るので、技術者さんの存在は欠かせないのです。

そしてアーティスティック ディレクターを務めてくれたパスカル。
「誰にとっても、初めてのソロのCD録音ってすごく大変なんだよ」と、
自分の初録音リリースの時の経験を活かして、絶妙かつ的確にコメントやアドヴァイスをくれました。
適時適所でいかに的確でありがたい方向修正をし続けてくれていたか、 後日のテイクを聴きながら、身に沁みる思いがしました。

現在、編集作業中!

CDができるまで。本当にたくさんの方の支えがあるんです!まだまだ投稿は続きます!

(村田理夏子)





<公演情報>
パスカル・ドゥヴァイヨン70歳アニバーサリー&村田理夏子初のソロCDリリース記念!!! 
特別公演「リスト ファウスト交響曲 他」
2023年 4月 6日(木)19:00開演(18:30開場)
会場:浜離宮朝日ホール
出演:パスカル・ドゥヴァイヨン&村田理夏子

♪曲目♪
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲(村田理夏子)
フランク:前奏曲、コラールとフーガ(パスカル・ドゥヴァイヨン)
リスト:ファウスト交響曲(リスト自身の編曲による2台ピアノ版)

お得なプレイベントとのセット割もあります♪

詳細はこちら▼
http://www.concert.co.jp/concert/detail/2316/